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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻9号

1985年09月発行

文献概要

今月の主題 医用センサー センサー

酵素センサー・3—多極型センサーと酵素活性測定用センサー

著者: 松本邦男1

所属機関: 1東洋醸造(株)メディカル事業部

ページ範囲:P.1010 - P.1014

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1.はじめに
 酵素は特定の基質とのみ選択的に反応するので,この作用を巧みに利用して特定の目的物質を測定することが可能である.現在,臨床化学分析分野において,酵素的測定法が主流を占めるほどまでに普及しているが,測定法としては大部分,分光学的測定法が使用されている.酵素的測定法は,高価な酵素を使い捨てにすること,ヘモグロビンやビリルビンなどの着色した試料や乳糜血清などの濁った試料の影響を受けること,アスコルビン酸などの共存物質の影響を受けやすいことなど,いくつかの問題点を有している.そこで,より簡便に目的成分を測定できる方法が要望されるに至った.このような要求を満たすものとして,酵素センサーが注目されているが,本稿では,多極型酵素センサーによる多項目同時測定法の試みと生体中の酵素活性を測定する酵素活性測定用センサーとについて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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