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文献概要
シリーズ・先天性遺伝性疾患の診断に役だつ検査・9
遺伝性免疫不全症
著者: 矢田純一1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部小児学教室
ページ範囲:P.1075 - P.1080
文献購入ページに移動はじめに
免疫不全症は,免疫系のいずれかに欠陥が存在するため感染防御不全などの問題を生じている状態である.
免疫系は,抗原との1対1の対応性を持つ特異免疫系と,そのような関係の無い非特異免疫系とに大別される.前者には抗体やリンパ球が関係し,後者には食細胞や補体が関係している.したがって,免疫不全症を考えた場合には,それらそれぞれに欠陥が無いかどうかを検査しなければならない.ここでは紙数のつごうで前者のみ取り上げ,後者は簡単に触れるにとどめる.
免疫不全症は,免疫系のいずれかに欠陥が存在するため感染防御不全などの問題を生じている状態である.
免疫系は,抗原との1対1の対応性を持つ特異免疫系と,そのような関係の無い非特異免疫系とに大別される.前者には抗体やリンパ球が関係し,後者には食細胞や補体が関係している.したがって,免疫不全症を考えた場合には,それらそれぞれに欠陥が無いかどうかを検査しなければならない.ここでは紙数のつごうで前者のみ取り上げ,後者は簡単に触れるにとどめる.
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