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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻9号

1985年09月発行

文献概要

研究

市販簡易同定キットによる嫌気性菌同定の評価

著者: 奥田新一郎1 斎藤篤1 宮原正1 渡辺邦友2 上野一恵2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学第2内科 2岐阜大学医学部附属嫌気性菌実験施設

ページ範囲:P.1091 - P.1097

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はじめに
 嫌気性菌は単独あるいはほかの嫌気性菌または好気性菌とともに,人の各部位の感染症の材料から頻繁に検出され,その多くが感染症の原因菌として臨床上重要な役割を有していることが知られてきた1).ところが一般臨床検査室において,嫌気性菌の迅速かつ正確な同定は困難な場合が多く,そのため適切な化学療法剤の選択に困難をきたすことが多いのが現状である.嫌気性菌の同定には,大部分の施設では市販の簡易同定キットを用いているが,これらについての評価は,わが国ではほとんどなされていない.
 そこで著者らは,現在もっとも繁用されている糖分解能を主な指標とする嫌気性菌用の簡易同定キットについて,参考菌株を用いてその成績を評価したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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