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文献詳細

雑誌文献

臨床検査3巻11号

1959年11月発行

文献概要

『医学常識』

腎臓のはなし(I)

著者: 鈴木秀郎1

所属機関: 1東大病院中央検査部

ページ範囲:P.655 - P.658

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I.腎臓の構造と生理
 腎臓は脊椎の第12胸椎から第3腰椎の両側,腹膜の後方に左右1対あつて,そら豆形をしています。健康なひとではねかせてもふれることはできません。腎臓が病的に大きくなつたり,固定がしつかりゆかず下に下つている場合にはふれるようになります。
 腎臓は表面を被膜でつつまれ,そら豆形の内側が輪尿管,血管の出入口になつています(腎門)。内部の入口の部分は腎孟といい,それをかこんで色のうすい腎乳頭がつき出し(随質),その外側に赤褐色の腎皮質があります。皮質はぬい針の頭よりやや小さな糸球体が沢山よりあつまつてできており,また髄質は糸球体からでてまがりくねつて走る尿細管があつまつてできています。尿細管はあつまつて乳頭管となり腎乳頭の尖端から腎孟にそそぎます(第1図)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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