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文献詳細

雑誌文献

臨床検査3巻9号

1959年09月発行

文献概要

研究

血清酸性phosphatase定量用緩衝液について

著者: 高橋浩1 佐々木隆義1

所属機関: 1山口医大臨床病理学教室

ページ範囲:P.537 - P.539

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 血清酸性phosphataseの定量において基質を弱酸性(pH 5)に維持するための緩衝液としては,Gutman-Gutman(1938)1)の採用したクエン酸ソーダー塩酸緩衝液ないしクエン酸苛性ソーダ緩衝液がもつともひろく使用されている2)〜8)。ところがたまたまBehre-ndtの著書9)および論文10)中にクエン酸塩は血清酸性phosphatase活性を阻害するという記載を見出した。もしこれが事実とすればこの酵素の定量にクエン酸緩衝液の使用は不適当なわけであるから,他の無害な緩衝液にとりかえねばならない。そこで我々はこの酵素の測定にクエン酸ソーダについでよく用いられる酷酸緩衝液を対照に選び,それぞれの緩衝液における酵素活性の比較実験をこころみた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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