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文献詳細

雑誌文献

臨床検査30巻10号

1986年10月発行

文献概要

今月の主題 病院内感染防止のための細菌検査 技術解説

蒸気滅菌,エチレンオキサイドガス滅菌での滅菌効果判定法—特に生物学的モニタリング法

著者: 古橋正吉1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部附属病院手術部

ページ範囲:P.1069 - P.1076

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 滅菌の効果判定法は,滅菌方法ごとに各種の方法が知られている.本文では病院で利用している蒸気滅菌とエチレンオキサイドガス滅菌を取り上げて生物学的インディケータによるモニタリングの方法を概説した.化学的インディケータも同じ目的で利用されているが,もっとも確実な方法は滅菌指標菌の胞子を用いる生物学的インデイケータによる方法である.これは滅菌法の有効性の測定において究極的な試験法であると考えられている.この方法で陽性の結果が出た場合は,滅菌装置の故障や滅菌工程の不備,被滅菌物の詰めかた,包装方法の改善にくふうする必要があることを示す.計器や化学的インデイケータのデータは故障や滅菌不完全が直ちに判明する利点があるが,生物学的モニターを併用すると滅菌効果判定はより確実なものとなる.市販の生物学的モニターの性能評価と,最近の知見,問題点についても触れた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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