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文献詳細

雑誌文献

臨床検査30巻10号

1986年10月発行

文献概要

今月の主題 病院内感染防止のための細菌検査 検査と疾患—その動きと考え方・115

白血病の治療と感染症

著者: 柴田弘俊1

所属機関: 1大阪府立成人病センター臨床検査科

ページ範囲:P.1105 - P.1111

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はじめに
 白血病では高頻度に感染症の合併がみられ,特に急性白血病の寛解導入療法中では,抗白血病剤の多剤併用療法により,好中球の減少する時期に一致して重症の感染症が合併する.そしてこの感染症が現在でもなお高い死亡率を示し,出血死とならんで白血病の治療の最大の障害となっている.白血病の治療に当たる医師は抗白血病剤による治療と同等の努力を感染症対策に対しても払う必要があると思われる.本文では急性白血病に合併する感染症の特徴を検討し,その治療とその予防法につき述べる.また白血病の根治療法としての骨髄移植における感染症についても述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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