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文献詳細

雑誌文献

臨床検査30巻10号

1986年10月発行

文献概要

研究

免疫固定電気泳動法を応用したHDL-apoE定量法

著者: 池田裕1

所属機関: 1和歌山県立医科大学検査診断学講座

ページ範囲:P.1139 - P.1142

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目的
 高比重リポ蛋白質(HDL)中のコレステロール(HDL-C)が,虚血性心疾患のnegative risk factorとして広く認識されるようになったが,HDLのアポ蛋白質(apo)の構成異常に関してはいまだ不明の点が少なくない.
 ところで,HDL-apoを測定するには,まず超遠心法で分離したHDLまたはHDLサブクラスについて,SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動後の分光測光による半定量や,単純免疫拡散法やロケット免疫電気泳動法などの免疫化学的定量法が用いられたり,ゲル濾過分離とRIA定量の組み合わせもある.著者は,より簡便で,臨床検査としても満足できるHDL-apo測定法を検討した結果,蛋白質の検出同定を目的とした免疫固定電気泳動法1)の原理を応用して,HDL-apo定量法を開発した2).今回はHDL-apoE定量法について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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