icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査30巻10号

1986年10月発行

文献概要

資料

新しい免疫学的便潜血検査法(固相吸着酵素免疫法)の紹介

著者: 多田正大1 杉原千鶴子2 三好博子2 浅野寿美子2 三宅雄一朗2 内田壱夫3 松瀬亮一3 豊田恵波3

所属機関: 1京都第一赤十字病院第2内科 2京都第一赤十字病院臨床検査部 3京都医科学研究所

ページ範囲:P.1147 - P.1150

文献購入ページに移動
はじめに
 各種検査法の進歩が目覚ましい今日にあってもなお,消化器科領域では便潜血検査法はもっとも基本的な検査法に位置付けられている.ことに日本人にも大腸癌の増加が著しいことから,そのスクリーニングとして便潜血検査法を活用しようとする気運がみられている1).そのような中にあって,人間のヘモグロビンとのみ特異的に反応する免疫学的便潜血反応法が開発されてきており,注目されている2〜5).私たちも宝酒造株式会社と京都医科学研究所で共同開発された新しい免疫学的便潜血検査法(固相吸着酵素免疫法;TK—1201)を臨床に用いて,大腸癌のスクリーニングにおける有用性と問題点について評価したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?