文献詳細
文献概要
今月の主題 免疫不全 技術解説
インターリュウキンの検査
著者: 向田直史1 笠原忠2
所属機関: 1自治医科大学臨床病理学教室 2自治医科大学医動物学教室
ページ範囲:P.109 - P.117
文献購入ページに移動1979年これらのサイトカインのうち,物理化学的に性状の明かになりつつあったものをインターリュウキン(interleukin;IL)と呼ぶことが提唱された1).このときILとしては,生物学的活性と物理化学的性状の違いより,IL1,IL2,IL3の三種類の存在が提唱された.しかしこれらの因子は,細胞培養液中に微量の濃度で存在しているうえに,他のリンフォカインと混在していることが多いため,従来の方法では精製が困難であった.このため構造が不明であるのみならず,その生物活性がそのもの自身によるものか,それとも混在している物質によるものかについては,明らかにすることが困難であった.
掲載誌情報