文献詳細
今月の主題 免疫不全
技術解説
文献概要
AIDSの原因がウイルスとわかり,病原ウイルスが1983年に分離されて以来,急速に抗AIDSウイルス抗体の測定は世界中の注目の的となった.抗体陽性者は100%,ウイルスキャリアーであることもあって血液のスクリーニングの意味でも血中抗体の測定は重要であることが認識され始めてきた.現実に用いられている方法にはウエスタンブロット法,間接蛍光抗体法,ELISA,Radioimmunoprecipitationがある.それぞれ特長があり,その目的に応じて使いわけ,ときには併用せねばならないこともある.偽陽性,偽陰性の問題,さらには必要とする装置や技術を考えて目的に適した方法の選択が望まれる.
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