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文献概要
今月の主題 免疫不全 検査と疾患—その動きと考え方・108
続発性免疫不全症
著者: 加納正1
所属機関: 1京都大学医学部第1内科学教室
ページ範囲:P.147 - P.154
文献購入ページに移動はじめに
各種疾患によって免疫組織が侵され,続発性に,一過性あるいは持続性免疫不全状態(続発性免疫不全症)が招来されることは,日常の診療の中でしばしば経験される.そのために,易感染性,第二の腫瘍の発生,自己免疫反応などを認め,基礎疾患の病像を修飾し複雑化する.一方では続発性免疫不全症の病態の解析を通じて,基礎疾患の動的把握を可能とする側面もある.続発性免疫不全症をもたらす基礎疾患は多岐にわたるので,そのおのおのを解説することは許された紙数の関係で不可能であるから,代表的なものを取り上げるにとどめる.免疫不全症は特に悪性腫瘍,自己免疫疾患と密接に関連しているので,これらの相互関連性を配慮しながら論をすすめることにしたい.
各種疾患によって免疫組織が侵され,続発性に,一過性あるいは持続性免疫不全状態(続発性免疫不全症)が招来されることは,日常の診療の中でしばしば経験される.そのために,易感染性,第二の腫瘍の発生,自己免疫反応などを認め,基礎疾患の病像を修飾し複雑化する.一方では続発性免疫不全症の病態の解析を通じて,基礎疾患の動的把握を可能とする側面もある.続発性免疫不全症をもたらす基礎疾患は多岐にわたるので,そのおのおのを解説することは許された紙数の関係で不可能であるから,代表的なものを取り上げるにとどめる.免疫不全症は特に悪性腫瘍,自己免疫疾患と密接に関連しているので,これらの相互関連性を配慮しながら論をすすめることにしたい.
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