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文献詳細

雑誌文献

臨床検査30巻3号

1986年03月発行

文献概要

今月の主題 凝固線溶系の新しい検査 技術解説

von Willebrand因子の検査法

著者: 高橋芳右1

所属機関: 1新潟大学医学部第1内科学教室

ページ範囲:P.219 - P.227

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 von Willebrand因子(vWF)は傷害を受けた血管の内皮下組織への血小板粘着(一次止血)に重要な役割を果たす.このvWFを異種抗体を用いロケット免疫電気泳動法などにより免疫学的に測定したものをvWF抗原(vWF:Ag)と言い,リストセチン存在下で血小板凝集を惹起する生物活性として測定したものをリストセチン・コファクター(RCoF)と言う.vWFは分子量220000のサブユニットが種々の程度重合し,正常血漿中では分子量500000(または800000)〜20×106の広範囲に不連続に分布するマルチマーから成る.vWFの存在様式がその生物学的機能の発現に密接な関係を持っており,分子量の大きな高分子マルチマーがいちばん活性が高く,低分子マルチマーは活性が低い.vWFの存在様式の解析法として,交差免疫電気泳動法とSDS—アガロースゲル電気泳動後にアイソトープで標識した抗体と反応させオートラジオグラフィーを行う方法がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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