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文献詳細

雑誌文献

臨床検査30巻3号

1986年03月発行

文献概要

今月の主題 凝固線溶系の新しい検査 技術解説

PIVKAの検査法

著者: 櫻川信男1

所属機関: 1富山医科薬科大学附属病院検査部

ページ範囲:P.240 - P.244

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 PIVKA-IIはビタミンKが欠乏した場合に肝で産生される異常蛋白体とも言うべきもので,カルボキシル化が起こっていない状態のprotein induced by vitamin K absenceのうちのプロトロンビンを言う.これは,通常の組織トロンボプラスチン-Ca2+溶液ではトロンビンに活性化されない.したがって,この異常プロトロンビンを測定する方法が必要となる.
 臨床的意義はビタミンK不足を招く,経口抗凝固療法施行中や乳児の特発性ビタミン欠乏症,胆汁酸欠乏,腸内細菌死滅,腸管の異質障害および原因不明の場合もある.これらの出血症状の原因を可及的早期にビタミンK不足と確定してその補充をすることが臨床上,重要となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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