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文献詳細

雑誌文献

臨床検査30巻5号

1986年05月発行

今月の主題 消化と吸収

技術解説

小腸生検法の手技と応用

著者: 多田正大1 清水誠治1 岡田博子1 岩破淳朗1 吉中正人1 稲富五十雄1

所属機関: 1京都第一赤十字病院第2内科

ページ範囲:P.451 - P.459

文献概要

 小腸粘膜を生検する方法には,盲目的生検法と直視下生検法との二通りの方法がある.前者はび漫性の広がりを有する病変が対象となるのに対して,後者はあらゆる病変がその対象になる.実際に粘膜を採取する手技として,吸引生検と鉗子生検とに分類される.鉗子生検は直視下生検に限られるが,吸引生検は盲目的生検でも直視下生検でも応用できる.おのおのの方法に一長一短はあるが,近年,小腸内視鏡検査法の進歩・普及に伴い,直視下鉗子生検を行う機会が増加してきており,小腸のいかなる部位に発生した病変であっても,正確に生検を行えるように改良が進められている.あわせて,鉗子生検の一種である内視鏡的ポリペクトミーが小腸でも適用されるようになってきており,小腸ポリープに対して完全生検と治療とを兼ね合わせた手技として評価されてきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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