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文献詳細

雑誌文献

臨床検査30巻5号

1986年05月発行

文献概要

今月の主題 消化と吸収 技術解説

消化吸収試験

著者: 細田四郎1 近持信男1

所属機関: 1滋賀医科大学第2内科学教室

ページ範囲:P.460 - P.468

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 吸収不良症候群は種々の栄養素の消化ならびに吸収の障害された病態の総称で,種々の疾患が包括される.これら原因疾患の鑑別診断や病態の把握に,各種消化吸収試験は必要不可欠のものである.厚生省特定疾患消化吸収障害調査研究班では現在,通常臨床上施行できる各種消化吸収試験を選択し,その判定法を述べ,消化吸収障害診断基準の一つとして挙げている.消化吸収試験の項目としては,糞便中脂肪のズダンⅢ染色法,糞便中脂肪の化学的定量法(van de Kamerの変法),D—キシロース吸収試験(25gまたは5g経口法),57Co—ビタミンB12吸収試験,胆汁酸負荷試験,乳糖負荷試験(20g経口法)などである.これら消化吸収試験の意義,施行手技および判定方法につき解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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