icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査30巻5号

1986年05月発行

文献概要

研究

唾液の臨床生化学検査—第1報検査項目の検討

著者: 水島愛子1 藤沢隆一1 久保木芳徳1

所属機関: 1東京医科歯科大学歯学部附属病院検査部

ページ範囲:P.537 - P.539

文献購入ページに移動
はじめに
 唾液は無痛的かつ容易に採取できるので,臨床検査の対象として利用できれぼその価値は大きい.特に口腔領域の疾患では,その症状が唾液組成に反映されることが期待される.しかし,唾液の化学組成と疾患との関係についての体系的な報告は,現在のところまだ少ない.それは,唾液には血清とは違って積極的なホメオスタシス維持の機構がないため,組成の生理的変動が非常に大きく,検査データの解釈が困難なためでもある.この点を検討するために,われわれは唾液の化学成分のうちで有意な測定値を与えるものを検索し,その分析の自動化を確立した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?