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ELISA法による風疹IgG,IgM抗体の診断的意義
著者: 萩原董1 安藤泰彦1
所属機関: 1慶応義塾大学病院中央臨床検査部
ページ範囲:P.541 - P.544
文献購入ページに移動はじめに
風疹ウイルスの子宮内感染による先天性風疹感染症が,心奇形,白内障あるいは難聴などの重篤な障害を発現させることは周知のこととなり,妊婦において風疹抗体測定は重要な検査となっている.しかし,その血清学的診断に当たっては,感染早期(発症後2〜3日)と第7病日以後2週間以内の採血による対血清が必要とされているが,感染早期の血清を得ることは実際には困難な場合が多い.
そこで,単一血清による検査法が要望され,感染初期に出現し,比較的早期に消失するIgM抗体の検出が注目されてきた.
風疹ウイルスの子宮内感染による先天性風疹感染症が,心奇形,白内障あるいは難聴などの重篤な障害を発現させることは周知のこととなり,妊婦において風疹抗体測定は重要な検査となっている.しかし,その血清学的診断に当たっては,感染早期(発症後2〜3日)と第7病日以後2週間以内の採血による対血清が必要とされているが,感染早期の血清を得ることは実際には困難な場合が多い.
そこで,単一血清による検査法が要望され,感染初期に出現し,比較的早期に消失するIgM抗体の検出が注目されてきた.
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