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文献詳細

雑誌文献

臨床検査30巻5号

1986年05月発行

文献概要

質疑応答

免役血清 IgAの測定法による稀釈倍数の違い

著者: 高橋妙子 大谷英樹1

所属機関: 1北里大学医学部臨床病理学

ページ範囲:P.556 - P.557

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 〔問〕plasma cell leukemiaと診断された患者の血清IgAを,ヘキストのレーザーネフェロメーターにより測定するとプロゾーンを生じて測定できず,10倍まで稀釈して1400mg/dlの値を得ました.一方,プレートによる測定では,通常稀釈である2倍で二重リングができ,外側のリングで同じく1400mg/dlの値を得ました.これは免疫電気泳動によりIgAλと判定され,薄層免疫ゲル濾過法で二量体と推定されました.ここで,抗血清は同じメーカーの製品を使いながら,通常2倍稀釈で得られなくてはならない値が,ゲル内では得られたのに溶液内では得られなかった理由には,何が考えられるでしょうか.また,溶液内の抗原抗体反応では,一量体,二量体,半分子などにより反応のしかたに違いがあるのかどうかご教示ください.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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