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研究
Simplate法による出血時間の検討
著者: 毛利博1 荏原茂1
所属機関: 1横浜市立大学医学部病院中央検査部
ページ範囲:P.653 - P.656
文献購入ページに移動はじめに
出血時間は,血小板の量および質的異常と,毛細血管の脆弱性とを反映し,これらの異常を知る手段としてきわめて簡便であり,日常の検査によく用いられている.出血時間の測定には,Duke法1)が広く使用されているが,穿刺創の大きさ,耳朶の毛細管の個体差など問題が多く,必ずしも精度の良い結果は得られていない.近年,静脈圧を一定に保ち,創の深さと長さを一定にしたTemplate法2)は,良好な成績が得られるが,操作の煩雑さなど問題を有している.
今回,著者らはディスポーザブルで簡便に一定の長さ,深さの創を作ることが可能なSimplate (ワーナーランバート社)を用いて出血時間の検討を行い,若干の知見を得たので報告する.
出血時間は,血小板の量および質的異常と,毛細血管の脆弱性とを反映し,これらの異常を知る手段としてきわめて簡便であり,日常の検査によく用いられている.出血時間の測定には,Duke法1)が広く使用されているが,穿刺創の大きさ,耳朶の毛細管の個体差など問題が多く,必ずしも精度の良い結果は得られていない.近年,静脈圧を一定に保ち,創の深さと長さを一定にしたTemplate法2)は,良好な成績が得られるが,操作の煩雑さなど問題を有している.
今回,著者らはディスポーザブルで簡便に一定の長さ,深さの創を作ることが可能なSimplate (ワーナーランバート社)を用いて出血時間の検討を行い,若干の知見を得たので報告する.
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