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文献詳細

雑誌文献

臨床検査30巻9号

1986年09月発行

文献概要

今月の主題 唾液と汗 技術解説

汗の採取法と取り扱い

著者: 国友一史1 川人幹也1 古味信彦1

所属機関: 1徳島大学医学部第1外科

ページ範囲:P.931 - P.936

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 発汗試験による汗の採取,電解質の測定はcystic fibrosisの診断に不可欠である.通常Gibson and Cookeの定量的汗試験(quantitative pilocarpine iontophoresis;QPIT)が行われるが,そのほかにも塩素電極法や伝導法が開発されている.最近ではより簡便な試験紙法も開発され,欧米では臨床的なスクリーニング法として使用されている.健常人における汗C1濃度は20〜40 mEq/l程度であり,60mEq/l以上は異常と判定する.わが国にはcystic fibrosis症例は少なく,汗試験施行の機会も少ないが,今後この方面の知見の進歩とともにcystic fibrosis症例の発見が増えることも考えられ,本試験の重要度も増してくるものと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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