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文献詳細

雑誌文献

臨床検査30巻9号

1986年09月発行

文献概要

今月の主題 唾液と汗 技術解説

唾液の採取法と取り扱い

著者: 久保木芳徳1 藤沢隆一1

所属機関: 1北海道大学歯学部生化学教室

ページ範囲:P.937 - P.942

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 唾液採取法としては個別唾液腺の唾液を採取する方法と,全唾液(混合唾液)を採取する方法とがある.診断的意義は変動要因の少ない前者のほうが大きいが,全唾液も口腔内環境を全体として評価するうえでは有意義である.個別唾液腺唾液の採取のためには,耳下腺用および顎舌下腺用にそれぞれデザインされたテフロン製採唾器を用いることができる.全唾液は,コットンロールを口腔内に含ませて吸収することによって採取できる.唾液組成は生理的変動が大きく,また採取時の刺激の種類によっても変動するので,なるべく同一条件下で採取する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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