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文献詳細

雑誌文献

臨床検査30巻9号

1986年09月発行

文献概要

研究

ヤマカガシ(Rhabdophis tigrinus)咬傷後の脳出血による死亡例

著者: 村瀬久1 長谷川洋治1 小川弘俊2

所属機関: 1春日井市民病院臨床検査科 2春日井市民病院外科

ページ範囲:P.1017 - P.1020

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 わが国に生息する毒蛇の中で,コブラ科(Elapidae)に属するヒヤン,イワサキワモンベニヘビ,エラブウミヘビなど,ウミヘビ科(Hydrophiidae)に属するマダラウミヘビなどの毒蛇は運動神経を麻痺させる神経毒を,クサリヘビ科(Viperidae)に属するハブやマムシは出血を招く出血毒を有することが知られている1)
 ヤマカガシはこれまで無毒であるとの考えが一般的で,わが国内陸部の平地に広く生息し,水田や河川などに餌(えさ)のカエルなどを求めて出没するため,普段よく見かけるヘビであり,俗名アズキヘビと呼んでいる地方もある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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