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文献詳細

雑誌文献

臨床検査31巻11号

1987年10月発行

文献概要

こぼれ話

生検に伴う危険

著者: 坂井英一1

所属機関: 1国立療養所道北病院

ページ範囲:P.1235 - P.1235

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 昭和39年以降,坪井武擦過細胞診により,末梢病巣の診断を行っていた.肺癌例では,細胞診のみで十分組織型を推定しえ,診療上役に立つものであった.しかし,細胞診陰性は,何の病変なのか不明であった,それで,坪井式鋭匙で採取した小片をホルマリンに入れ,病理診断をお願いした.S先生(現旭川医大学長)などは小さすぎて診断は困難であると言われ,胃生検程度のものが採取できないのかと言われた.
 それで,坪井先生などにお願いし,上葉も容易に採取しうる二重屈曲の鋭匙や鉗子を作製していただき,肺癌のみでなく肺結核や珪肺症にも試みた.TBLBのはしりであった.その成績を臨床細胞学会や胸部疾患学会に発表した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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