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特集 生検の進歩 I 臓器別生検 i 組織診
11 骨・軟部組織
著者: 牛込新一郎1 石川喜美男2 林湯都子2 小野寺憲治3
所属機関: 1東京慈恵会医科大学第一病理学教室 2聖マリアンナ医科大学病理学教室 3聖マリアンナ医科大学病院臨床検査部
ページ範囲:P.1236 - P.1241
文献購入ページに移動現在の医療における生検の意義については,いまさら強調するまでもない.正確な組織診断に到達するには,標本作製を担当する検査技師と診断を担当する病理医のレベルがつねに高いことが望ましい.骨・軟部の病変は,その組織診断に難渋することがまれでなく,現在においても,美麗とはほど遠い標本であるため適切な診断に到達できないことがある.病理医の適切な指導と,これにこたえる技師との日常の協力がないと,日進月歩の医療にはとうていこたえられない.
骨組織の病変で確定診断の困難な場合には,生検が不適切に行われたか,脱灰操作に失敗したか,いずれかが原因となっていることがある.
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