icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査31巻11号

1987年10月発行

文献概要

わだい

細胞骨格と病理診断

著者: 向井万起男1

所属機関: 1慶応義塾大学・病理学

ページ範囲:P.1280 - P.1280

文献購入ページに移動
 光顕的および電顕的観察によって,細胞質内には細胞内小器官,限界膜といった構造のほかに線維成分(fibrous system)が存在することが従来から知られていたが,最近の生化学的および電顕的研究などによって,このsystemとして3種のものが明らかとなってきている.すなわち,microfilaments(マイクロフィラメント),microtubules(微小管),intermediate filaments(中間径フィラメント)がそれであり,これらをまとめて「細胞骨格」という名称が幅広く使われるようになっている.この分野での研究は主として生物学,生化学の分野で目覚ましい進歩を遂げてきたが,病理診断の分野においても最近では活発な応用がなされて注具を集めている.これらの3種の系に属する蛋白に対する抗体を用いた免疫組織化学的手法による病理診断である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?