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わだい
細胞診の精度管理への画像解析の応用
著者: 吉見直己1 高橋正宜2
所属機関: 1岐阜大学・病理学 2㈱スペシァルレファレンスラボラトリー
ページ範囲:P.1326 - P.1327
文献購入ページに移動近年の細胞診の普及は剥離細胞のみならず,積極的に穿刺細胞に関しても行われている.しかし,細胞診の長所はなんといっても採取時の簡便さ,ことに苦痛が少ない点と,生検組織診に比べて広範な部位から集細胞しえる点にあり,このため集団検診には最適である.老人保健法施行以来,細胞診は子宮癌検診に利用され,加えて法改正により今後,肺癌検診においても喀痰細胞診はX線撮影とともに早期発見の重要な柱となってきており,細胞診検体数はますます増加の一途をたどるであろう.しかるに,集団検診での細胞診断の第一の担い手は,市町村から委託された病院および民間細胞検査センターなどの細胞検査スクリーナーであり,大量の検体に対して十分な診断精度を維持しうるかどうか,きわめて重要な問題点を有している.このため各県単位で精度管理委員会が設置されフォローされてはいるが,大概,日本臨床細胞学会の地方支部主催によるスクリーナーに対する研修セミナーが主体のようであり,精度管理としては方法論的に問題が残ろう.
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