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文献詳細

雑誌文献

臨床検査31巻11号

1987年10月発行

文献概要

特集 生検の進歩 II 生検に応用できる技術

1 免疫組織化学—1 生検診断

著者: 堤寛1

所属機関: 1東海大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.1330 - P.1342

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 免疫組織化学はすでに,広く全国的な規模で病理診断の分野に応用されてきている1).免疫組織化学が形態診断に不可欠である例の代表は,腎生検における蛍光抗体法であり,事実,以前は,この領域に限って保険点数が認められていた.現在では,保険点数の枠は広げられ,簡便な免疫染色用キットの普及と多種多様な抗体類の市販2)と相まって,腎以外の臓器・組織への応用が加速されたのである.
 本稿では,免疫組織化学を病理診断に応用する際の注意点,有用性および限界を,ホルマリン固定パラフィン切片を用いることを前提に,A.技術編,B.応用編に分けて,なるべく具体的に述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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