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特集 生検の進歩 II 生検に応用できる技術
1 免疫組織化学—3 免疫電顕法
著者: 和泉伸一1 中根一穂1
所属機関: 1東海大学医学部細胞生物学教室
ページ範囲:P.1350 - P.1354
文献購入ページに移動免疫電顕の理論
免疫組織細胞化学は,組織細胞内外に抗原性を有する特定の物質を抗原抗体反応に利用することにより,組織細胞内外における分布局在を知る技法である.特定の抗原物質は,電子顕微鏡(電顕)を使用すればどのような細胞の細胞内小器官に局在するか,あるいは,どのような細胞の細胞表面にどのように分布するかなどの観察が可能で,その細胞の機能状態がある程度把握できる.免疫電顕の原理と方法は,基本的には光学顕微鏡(光顕)的免疫組織化学に準ずる.すなわち,①抗原物質の不動化と組織細胞構築の保持,②抗原抗体反応が基本であるが,さらに電顕的免疫組織細胞化学(免疫電顕)に特別な③電顕観察のための処理が必要である.抗体の標識など原理と技法の詳細な解説は成書など1,2)に譲り,ここでは免疫電顕に関する注意点を述べる.
免疫組織細胞化学は,組織細胞内外に抗原性を有する特定の物質を抗原抗体反応に利用することにより,組織細胞内外における分布局在を知る技法である.特定の抗原物質は,電子顕微鏡(電顕)を使用すればどのような細胞の細胞内小器官に局在するか,あるいは,どのような細胞の細胞表面にどのように分布するかなどの観察が可能で,その細胞の機能状態がある程度把握できる.免疫電顕の原理と方法は,基本的には光学顕微鏡(光顕)的免疫組織化学に準ずる.すなわち,①抗原物質の不動化と組織細胞構築の保持,②抗原抗体反応が基本であるが,さらに電顕的免疫組織細胞化学(免疫電顕)に特別な③電顕観察のための処理が必要である.抗体の標識など原理と技法の詳細な解説は成書など1,2)に譲り,ここでは免疫電顕に関する注意点を述べる.
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