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文献詳細

雑誌文献

臨床検査31巻11号

1987年10月発行

文献概要

特集 生検の進歩 II 生検に応用できる技術

8 培養システム—細胞培養の基本的手技を中心として

著者: 奥村秀夫1

所属機関: 1国立予防衛生研究所ウイルス・リケッチア部

ページ範囲:P.1406 - P.1412

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はじめに
 <培養>システムには大別して,①in vivo,②invitro,③in vivo-in vitroジョイント,の3種類がある.これらのシステムにはそれぞれ特徴があって,①invivoシステムは主に移植実験やチェンバー埋め込み法,②in vitroは通常の培養,すなわち細胞,組織,器官あるいは臓器,個体の各レベルでの材料を人為的環境下で生かす方法,③in vivo-in vitroジョイントは最近普及し始めた方法で,特殊な治療分野で用いられている.以上のように<培養>は非常に広い範囲で利用され,現在は<生きもの>を対象にした検査,研究の分野で不可欠であり,今後ますますその有益性が高まるに違いない.
 ここでは,臨床検査にも深い関係をもち,培養システムの中でもっともよく利用されている"in vitro"システムについて解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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