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文献詳細

雑誌文献

臨床検査31巻12号

1987年11月発行

文献概要

今月の主題 透析と血漿交換 技術解説

血液粘度測定法

著者: 磯貝行秀1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学第3内科学教室

ページ範囲:P.1429 - P.1436

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 血液粘度測定は,臨床検査の重要な項目として定着しつつあるが,歴史的にみるとリバイバルの感もある.しかし,精度の高い,しかもヒト循環動態を踏まえた,ずり速度可変性の粘度計の登場は最近相ついでおり,精度の高い粘度測定に関心の高まりをみせている.粘度計には各種のものがあり,ずり速度範囲,精度の保障限界があるので,十分わきまえて使用すべきである.
 測定技術のうえで大切なことは,血液試料の扱いと調整である,赤血球は集合し,容易に沈降し,血漿分離をきたすため,低ずり速度における粘度測定でつねに問題となる.また,赤血球を主としたpacked cell volumeは,温度測定およびずり速度と並んで粘度に大きな効果をもっている.これらの要因は,測定成績表示の際に併記することが要請されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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