文献詳細
文献概要
今月の主題 透析と血漿交換 技術解説
血液粘度測定法
著者: 磯貝行秀1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学第3内科学教室
ページ範囲:P.1429 - P.1436
文献購入ページに移動 血液粘度測定は,臨床検査の重要な項目として定着しつつあるが,歴史的にみるとリバイバルの感もある.しかし,精度の高い,しかもヒト循環動態を踏まえた,ずり速度可変性の粘度計の登場は最近相ついでおり,精度の高い粘度測定に関心の高まりをみせている.粘度計には各種のものがあり,ずり速度範囲,精度の保障限界があるので,十分わきまえて使用すべきである.
測定技術のうえで大切なことは,血液試料の扱いと調整である,赤血球は集合し,容易に沈降し,血漿分離をきたすため,低ずり速度における粘度測定でつねに問題となる.また,赤血球を主としたpacked cell volumeは,温度測定およびずり速度と並んで粘度に大きな効果をもっている.これらの要因は,測定成績表示の際に併記することが要請されている.
測定技術のうえで大切なことは,血液試料の扱いと調整である,赤血球は集合し,容易に沈降し,血漿分離をきたすため,低ずり速度における粘度測定でつねに問題となる.また,赤血球を主としたpacked cell volumeは,温度測定およびずり速度と並んで粘度に大きな効果をもっている.これらの要因は,測定成績表示の際に併記することが要請されている.
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