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文献詳細

雑誌文献

臨床検査31巻12号

1987年11月発行

文献概要

研究

酵素抗体間接法染色用キットの組織・細胞診への応用

著者: 椎名義雄1 飯島淳子1 稲庭義巳2 石井喜雄3 中澤久美子3 川生明4

所属機関: 1杏林大学保健学部細胞診断学教室 2日本大学医学部付属板橋病院病理 3山梨医科大学中検病理 4山梨医科大学第二病理学教室

ページ範囲:P.1505 - P.1508

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はじめに
 免疫組織化学,とりわけ酵素抗体法は,その優れた感度,特異性に加え,形態観察も可能なことから,組織・細胞診の広範な目的に応用され,最近では染色用キットも多種類が市販されている.それらの多くは,感度増強法であるPAP法またはABC法を採用しているが,一部のものを除いては間接法で十分目的の染色性が得られるのも事実である.間接法は,標識抗体の細胞内浸透性,また,染色操作が1ステップ少なく操作が容易などの利点があり,特に臨床診断用キットに適した方法である.さらに,標識抗体にF (ab)を使用することにより,電顕酵素抗体法への応用はもとより,細胞診標本においてもバックグラウンドの染色性低下が期待される.
 そこで今回は,そのような条件にかなう酵素抗体間接法による染色用キットを試用する機会を得たので,その成績を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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