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文献詳細

雑誌文献

臨床検査31巻13号

1987年12月発行

文献概要

注目される腫瘍マーカー・6

腫瘍の増殖因子とレセプター

著者: 清水信義1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部分子生物学教室

ページ範囲:P.1590 - P.1594

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はじめに
 EGF (上皮増殖因子)やPDGF (血小板由来増殖因子)などのポリペプチド性増殖因子は,細胞表面のレセプターに結合して生化学的シグナルを誘導し,細胞の増殖や分化を調節している(図1)1).癌細胞や癌組織は,このような増殖因子を自から産生して自己増殖系(autocrine)をなしている,というメカニズムが,最近注目されている2),また,レセプターの異常発現と腫瘍の悪性度との関係も示唆されている3)
 本稿では,腫瘍マーカーとしての応用が期待される二,三の例について概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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