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文献詳細

雑誌文献

臨床検査31巻13号

1987年12月発行

文献概要

私のくふう

黄色硫化アンモニウム液を使用する電子染色用鉛液濃度のチェック法

著者: 引野利明1 福田利夫1 町並陸生1

所属機関: 1群馬大学医学部第2病理学教室

ページ範囲:P.1612 - P.1612

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 電子染色用の鉛液は切片に一定のコントラストを与えるために不可欠であるが,長期間使用していると切片に汚染や染色性の低下をもたらすようになる.これはpHの下降,さらに空気や呼気による酸化,炭酸化により鉛液中の鉛イオン濃度が減少するためであり,保存容器に共栓瓶を使用した場合に生じることが多い.そのため,最近では注射器やアンプルが容器として多く用いられるようになったが,それでも頻回に使用しているうちに,この現象が生じるようになる.
 そこで,われわれは酵素反応で用いられている黄色硫化アンモニウム液を使用し,染色性の低下の原因となる鉛液の濃度を調べる方法を考案した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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