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研究
Western blot法による抗ATLA抗体検索の基礎研究—;PAG法,PAP法,ABC法,間接法の比較検討
著者: 奥田浩人1 金村真智子1 太田タキ子1 原口哲之1 上平憲2 市丸道人2
所属機関: 1長崎県赤十字血液センター 2長崎大学付属病院輸血部
ページ範囲:P.207 - P.210
文献購入ページに移動成人T細胞白血病(adult T-cell leukemia;ATL)は,1976年に高月1)らにより提唱された疾患概念で,南西日本特に九州地方に多発し,しかもこのウイルスのキャリアが健常者に存在することが報告2)され,また輸血により感染することが明らかにされた3).九州各血液センターは,1961年2月17日よりGP (gelatinparticle agglutination)法4)により輸血用の血液を検査している.今回GP法により判定保留になるような血清につき,Western blot (WB)法により確認するため,WB法の抗体検出のための四つの方法,①蛋白質—A—金法(PAG法5))②ペルオキシダーゼ—抗ペルオキシダーゼ複合体法(PAP法6))③アヴィジン—ビオチン標識ペルオキシダーゼ複合体法(ABC法7))④間接法について比較検討した.なお,支持体であるニトロセルロース膜とゼータプローブ膜との比較も行った.
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