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文献詳細

雑誌文献

臨床検査31巻6号

1987年06月発行

文献概要

今月の主題 リウマトイド因子 技術解説

悪性関節リウマチと血管変化

著者: 青木重久1

所属機関: 1愛知医科大学第2病理学教室

ページ範囲:P.597 - P.602

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 悪性関節リウマチ(MRA)は,1952年にBevansらが,慢性関節リウマチ(RA)に全身性壊死性血管炎を伴い,予後不良の症例に対してつけた病名である.本邦では1973年に厚生省研究班が発足し,診断基準が作成された.それによると血管炎に基づく多彩な症状が挙げられているが,組織学的に血管炎を認めることが重要な診断根拠となっている.病理班の研究によると,その血管病変は①リウマトイド動脈炎(RA)型,②結節性動脈周囲炎(PN)と区別できないPN型,③閉塞性動脈内膜炎(EA)型に分類されている.
 MRAでは,RA関節炎があることが前提条件であるので,まずRAにおける関節病変について説明し,ついで検査所見の重要項目としてのリウマトイド因子と主要症状の一つである皮下結節について記載し,最後にRAにおける血管変化(リウマトイド血管炎)の病理について述べる.これら各項目についてはできるだけ免疫組織所見を加え,その技術解説を行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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