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文献詳細

雑誌文献

臨床検査31巻6号

1987年06月発行

文献概要

今月の主題 リウマトイド因子 検査と疾患—その動きと考え方・123

悪性関節リウマチ

著者: 東威1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学東横病院内科

ページ範囲:P.628 - P.633

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◇はじめに
 慢性関節リウマチ(RAと略す)は関節炎を主症状とする疾患であるが,全身性結合組織疾患(いわゆる膠原病)の一つで,関節炎以外にも多くの症状を示す(表1).その多くのものは血管炎による症状で,爪の周囲や爪床に認められる小出血斑,皮膚潰瘍,Raynard現象,網状皮斑livedo reticularis,指趾壊疽,多発性単神経炎などがこれに含まれる.
 このようにRAに血管炎を伴うことは古くから知られていたが,1952年にBevansらは,短期間に死の転帰をとったRAの剖検で,結節性多発動脈炎類似の全身性血管炎を認めた2症例を報告し,これを悪性関節リウマチ(malignant rheumatoid arthritis;MRA)と名づけた1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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