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文献詳細

雑誌文献

臨床検査31巻8号

1987年08月発行

文献概要

今月の主題 酵素結合性免疫グロブリン 技術解説

アフィニティー電気泳動法による検出

著者: 服部幸夫1

所属機関: 1山口大学医学部臨床検査医学教室

ページ範囲:P.825 - P.829

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 ポリアクリルアミドゲル電気泳動法は酵素—免疫グロブリンの分離に優れているが,この支持体中に抗血清を少し加えて泳動するだけで,酵素—免疫グロブリンは著しい遅延を起こす.これは酵素に結合した免疫グロブリンに特異的な抗血清を入れた時のみに生じるので,遅延の有無によって免疫グロブリン複合体の存在とそのアイソタイプを決定することができる.電気泳動的制約上,アルカリホスファターゼー免疫グロブリン複合体(ALP-lg)に応用され,ALP-lgG(λ),ALP-lgG(κ,λ)などが同定されうる.手技がやや繁雑で,抗血清の量が少なくない,などの問題はあるが,感度は高く,通常の泳動法では重なるALP-lgG(κ)とALP-lgG(λ)が泳動帯として分離されるなど,興味ある情報を提供してくれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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