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文献詳細

雑誌文献

臨床検査31巻8号

1987年08月発行

文献概要

今月の主題 酵素結合性免疫グロブリン 技術解説

免疫混合法による検出

著者: 戸沢辰雄1

所属機関: 1兵庫医科大学中央臨床検査部

ページ範囲:P.831 - P.838

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 本法の目的は酵素結合性免疫グロブリンの確実な検出である.特長は任意に多重の免疫沈降物を得ることができる,酵素活性の測定を鋭敏な比色法でする,支持体も電気泳動操作も用いずに全反応を試験管内で行うことである.その結果,高感度で客観的な判定ができ,その成績の信頼性は高い.
 本法の検出感度は酵素結合性免疫グロブリンによるアイソザイムanomaly例の全例での検出ができるレベルにある.CKおよびAP結合性免疫グロブリンの検出感度はそのレベルを超えている.本法と免疫電気泳動法の検出成績の差はCKおよびAP結合性免疫グロブリンでは小さく,LDHおよびアミラーゼ結合性免疫グロブリンでは大きい.本法はLDGおよびアミラーゼ結合性免疫グロブリンの検出に特に有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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