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今月の主題 酵素結合性免疫グロブリン 検査と疾患—その動きと考え方・125
潰瘍性大腸炎
著者: 戸沢辰雄1 里見匡迪2 山村誠2 下山孝2
所属機関: 1兵庫医科大学中央臨床検査部 2兵庫医科大学第4内科
ページ範囲:P.859 - P.867
文献購入ページに移動本邦の本疾患の第1例は1928年,稲田1)によって報告された.1973年に本疾患は厚生省の難治性特定疾患に指定され,以来約6000名の患者が厚生省の本疾患研究班に登録されている.本疾患は欧米に比し本邦では少ないとされ,発病率は人口10万人当り0.24人,発症年齢は20歳台をピークに若年成人に多く,男女比はほぼ1:1とされている2).近年は若年層,10歳台後半の発症が増加しており,新規に登録される患者数も増加の傾向にあり,綿密な患者調査による実態の把握が急務とされている.
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