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老人斑染色法としてのBodian法の改良について
著者: 羽賀千恵1 近藤ひろみ1 鬼頭つやこ1 松下正明2
所属機関: 1東京都精神医学総合研究所神経病理研究室 2横浜市立大学医学部精神医学教室
ページ範囲:P.897 - P.901
文献購入ページに移動神経線維や神経原線維を染めるBodian法1〜4)は,神経病理学における鍍銀法として広く用いられ,精神神経疾患の病理診断に欠かせない染色法の一つである.
一方,Alzheimer病や老年痴呆における主な所見の一つである老人斑は,アミロイドの周辺に変性した神経細胞の突起,軸索,グリア突起などが集まって生じてくる構造物であり,嗜銀性を有しており,Bodian法によっても染め出しうると考えられている.しかし,同じく主要な所見の一つである神経原線維変化は,Bodian法によってきわめて鮮明に染め出されるものの,老人斑の染色性に関しては実際は不十分であることが多い.
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