文献詳細
文献概要
センサの応用・5
温度センサの応用
著者: 田村俊世1
所属機関: 1東京医科歯科大学医用器材研究所計測部門
ページ範囲:P.993 - P.999
文献購入ページに移動はじめに
臨床における体温計測は,発熱に関する情報を得る検温が一般的である.そのほか,循環状態の指標としての皮膚温の計測,基礎体温の計測,高体温による癌治療の制御のための温度計測,体表面温度分布測定による悪性腫瘍の診断などがある.
検温には水銀温度計が広く一般に用いられている.精度が高く,安定性があり,取り扱いが容易で,安価であるなどの点で,温度計測機器としてきわめて優れている.しかしながら,目盛りを読む機構は連続計測に不便であり,水銀汚染の問題もある.水銀温度計に代わるものとして,サーミスタを用いた電子体温計が用いられるようになってきており,記録計と接続できる機器も開発されている.
臨床における体温計測は,発熱に関する情報を得る検温が一般的である.そのほか,循環状態の指標としての皮膚温の計測,基礎体温の計測,高体温による癌治療の制御のための温度計測,体表面温度分布測定による悪性腫瘍の診断などがある.
検温には水銀温度計が広く一般に用いられている.精度が高く,安定性があり,取り扱いが容易で,安価であるなどの点で,温度計測機器としてきわめて優れている.しかしながら,目盛りを読む機構は連続計測に不便であり,水銀汚染の問題もある.水銀温度計に代わるものとして,サーミスタを用いた電子体温計が用いられるようになってきており,記録計と接続できる機器も開発されている.
掲載誌情報