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文献詳細

雑誌文献

臨床検査31巻9号

1987年09月発行

センサの応用・5

温度センサの応用

著者: 田村俊世1

所属機関: 1東京医科歯科大学医用器材研究所計測部門

ページ範囲:P.993 - P.999

文献概要

はじめに
 臨床における体温計測は,発熱に関する情報を得る検温が一般的である.そのほか,循環状態の指標としての皮膚温の計測,基礎体温の計測,高体温による癌治療の制御のための温度計測,体表面温度分布測定による悪性腫瘍の診断などがある.
 検温には水銀温度計が広く一般に用いられている.精度が高く,安定性があり,取り扱いが容易で,安価であるなどの点で,温度計測機器としてきわめて優れている.しかしながら,目盛りを読む機構は連続計測に不便であり,水銀汚染の問題もある.水銀温度計に代わるものとして,サーミスタを用いた電子体温計が用いられるようになってきており,記録計と接続できる機器も開発されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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