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文献詳細

雑誌文献

臨床検査31巻9号

1987年09月発行

文献概要

研究

ELISA法による風疹IgM抗体の検出—IgM捕捉法と間接法との比較

著者: 加藤茂孝1 杉浦昭1 ジャネジャイノッパワン2

所属機関: 1国立予防衛生研究所麻疹ウイルス部 2タイ国立衛生研究所

ページ範囲:P.1000 - P.1003

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はじめに
 風疹抗体の検索法として,一般には,赤血球凝集抑制(HI)法が普及している.HI法を用いた風疹感染の血清学的診断には,採取時期の異なるペア血清を用いて,急性期に比較して,回復期血清のHI抗体価が,4倍以上上昇したときに,風疹ウイルスの感染と診断しているが,感染初期の血清は,入手困難なことが多く,適当な採取時期を逸することが多い1)
 単一血清で,最近の感染の有無を推定する方法に,IgM抗体の検出があるが,これまで用いられたショ糖密度勾配遠心法,ゲル濾過法は,操作が煩雑であり,2メルカプトエタノールで処理する方法は,発疹出現後短期間に限られ,実際に使用するには,時期的な点で役立たないことが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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