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特集 アイソザイム検査 I.総論
2 アイソザイム検査の臨床的意義
著者: 村地孝1
所属機関: 1京都大学医学部臨床検査医学教室
ページ範囲:P.1198 - P.1200
文献購入ページに移動はじめに
アイソザイム(イソ酵素,isozymeまたはisoenzyme)とは,同一個体内に存在する酵素で同一の反応を触媒するが,蛋白質として異なる分子であるもの,と定義されている.また,アイソザイムを形成するもっともふつうの機構は,異なった遺伝子座から生じる2種のサブユニットの組み合わせである.
しかし,臨床検査という立場でアイソザイムを取り扱うときは,必ずしも上記の定義に当てはまるもののみではなく,ともかく,血清の電気泳動をしてみて,特殊な酵素活性による染色をしてみたところ,2種以ヒの染色バンドが出現すれば,これらはすべてアイソザイムとして考察の対象とするのが常例である.したがって,そこには上記の定義に沿わないような,同一遺伝子産物のうちで翻訳後修飾を受けたために複数バンドとなって現れているものもあるであろうし,また,サブユニットの組み合わせの違いによるのではなく,完全に異なった遺伝子産物である場合もあるであろう.
アイソザイム(イソ酵素,isozymeまたはisoenzyme)とは,同一個体内に存在する酵素で同一の反応を触媒するが,蛋白質として異なる分子であるもの,と定義されている.また,アイソザイムを形成するもっともふつうの機構は,異なった遺伝子座から生じる2種のサブユニットの組み合わせである.
しかし,臨床検査という立場でアイソザイムを取り扱うときは,必ずしも上記の定義に当てはまるもののみではなく,ともかく,血清の電気泳動をしてみて,特殊な酵素活性による染色をしてみたところ,2種以ヒの染色バンドが出現すれば,これらはすべてアイソザイムとして考察の対象とするのが常例である.したがって,そこには上記の定義に沿わないような,同一遺伝子産物のうちで翻訳後修飾を受けたために複数バンドとなって現れているものもあるであろうし,また,サブユニットの組み合わせの違いによるのではなく,完全に異なった遺伝子産物である場合もあるであろう.
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