icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査32巻11号

1988年10月発行

文献概要

特集 アイソザイム検査 II.各論

6 アルドラーゼ

著者: 浅香正博1

所属機関: 1北海道大学医学部第三内科

ページ範囲:P.1254 - P.1261

文献購入ページに移動
 アルドラーゼ(ALD)は解糖系酵素の一員であり,フルクトースー1,6-ニリン酸(fructose-1,6-diphosphate;FDP)をジヒドロキシアセトンリン酸(dihydroxyacetone phosphate:DHAP)とD-グリセルアルデヒド-3-リン酸(D-glyceraldehyde-3-phosphate;GAP)に可逆的に分解するとともに,フルクトース-1-リン酸(fructose-1-phosphate:FIP)をDHAPとグリセルアルデヒドとに不可逆的に分解する.
 ALDにはA,B,Cの3種のアイソザイムが存在し,A型は骨格筋に多く含まれることから筋肉型ALD,B型は肝に多く含まれることから肝型ALD,C型は脳および神経組織に多く含まれることから脳型ALDとも呼称されている.本論文ではALDアイソザイムの性質,アイソザイムの分画法および臨床的意義について,最近の知見を含めて述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?