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文献詳細

雑誌文献

臨床検査32巻11号

1988年10月発行

文献概要

特集 アイソザイム検査 II.各論

8 アミラーゼ

著者: 平沢豊1 竹内正2

所属機関: 1東京女子医科大学臨床中央検査部 2東京女子医科大学消化器内科

ページ範囲:P.1272 - P.1278

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はじめに
 「ご飯を長く噛んでいるとしだいに甘くなる」,この事実は私たちのよく知っている現象である.これは,唾液中に多量に含まれるアミラーゼがデンプンを加水分解し,糖を産生したことによるものである.このように,アミラーゼはわれわれの目の中に存在し,しかも,その分解生成物を実際に舌で感じることのできる,きわめて身近な消化酵素である.
 アミラーゼは唾液中だけでなく,膵液中にも多量に含まれる.唾液中で分解されずに残ったデンプン塊は,胃を通過した後に,十二指腸で膵液と混ざり,中和されると同時に再びアミラーゼによって分解を受け,糖となって腸管から吸収される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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