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文献詳細

雑誌文献

臨床検査32巻11号

1988年10月発行

文献概要

特集 アイソザイム検査 II.各論

16 グルコース-6-リン酸脱水素酵素

著者: 三輪史朗1

所属機関: 1(財)冲中記念成人病研究所

ページ範囲:P.1329 - P.1333

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はじめに
 グルコース-6-リン酸脱水素酵素は通常G6PDと略称され,Zwischenfermentと呼ばれることもある.五炭糖リン酸回路(ペントースサイクル)の最初の段階を触媒し,基質グルコース-6-リン酸(G6P)と補酵素NADPを6-リングルコノラクトンとNADPHにする反応に関与する.
 D-グルコース-6-リン酸+NADPG6PD→D-グルコノ-δ-ラクトン-6-リン酸+NADPHG6PDの遺伝子座はX染色体長腕端近く(Xq28)にあり,体内の全組織,細胞中のG6PDはこの一つの遺伝子の産物であり,その意味ではアイソザイムはない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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