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特集 アイソザイム検査 II.各論
18 γ-グルタミルトランスフェラーゼ
著者: 吉川智加男1 中恵一1 大川二朗2
所属機関: 1大阪市立大学医学部臨床検査医学講座 2兵庫県立成人病センター研究調査部
ページ範囲:P.1339 - P.1344
文献購入ページに移動γ-グルタミルトランスフェラーゼ(GGT)は,γ-カルボキシル基で結合しているグルタミン酸を切り離す酵素であり,またアクセプターであるアミノ酸が存在するときはγ-グルタミル基を他のアミノ酸に転移させる酵素であることから,そのトランスフェラーゼと呼ばれている.
GGTは膜結合性の糖蛋白であって,腎,膵に活性が高く,brush border membrane酵素として存在する.肝細胞のGGTは大部分がミクロソーム分画に局在しており,血清中にはわずかに可溶化された形で存在する.血清中のGGTは肝由来であり,尿中GGTは腎由来である.
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