icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査32巻11号

1988年10月発行

文献概要

特集 アイソザイム検査 II.各論

18 γ-グルタミルトランスフェラーゼ

著者: 吉川智加男1 中恵一1 大川二朗2

所属機関: 1大阪市立大学医学部臨床検査医学講座 2兵庫県立成人病センター研究調査部

ページ範囲:P.1339 - P.1344

文献購入ページに移動
物理化学的性状および由来
 γ-グルタミルトランスフェラーゼ(GGT)は,γ-カルボキシル基で結合しているグルタミン酸を切り離す酵素であり,またアクセプターであるアミノ酸が存在するときはγ-グルタミル基を他のアミノ酸に転移させる酵素であることから,そのトランスフェラーゼと呼ばれている.
 GGTは膜結合性の糖蛋白であって,腎,膵に活性が高く,brush border membrane酵素として存在する.肝細胞のGGTは大部分がミクロソーム分画に局在しており,血清中にはわずかに可溶化された形で存在する.血清中のGGTは肝由来であり,尿中GGTは腎由来である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?