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文献詳細

雑誌文献

臨床検査32巻11号

1988年10月発行

文献概要

わだい

シトクロムb5レダクターゼ異常と遺伝性メトヘモグロビン血症

著者: 竹下正純1

所属機関: 1大分医科大学生化学教室

ページ範囲:P.1345 - P.1345

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 遺伝性メトヘモグロビン血症は乳児期から持続する全身性チアノーゼを主徴とするもので1),先天性心疾患とまちがえやすく,そのため運動や水泳を禁止されたり,就学延期や就職ができないなどの事態になることが多い.しかし,この疾患のチアノーゼはよく代償されており,健康人とまったく変わらない生活をしてもかまわない.またチアノーゼはビタミンCを服用することで,一時的にではあるが消失させうる.最近リボフラビンも有効なことが判明した.したがって,この疾患の場合,診断をつけることがたいせつとなる.
 この疾患は常染色体劣性遺伝形式をとる.比較的まれな疾患であり,世界で250家系,わが国では約30家系・50例が報告されているにすぎない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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