文献詳細
文献概要
わだい
シトクロムb5レダクターゼ異常と遺伝性メトヘモグロビン血症
著者: 竹下正純1
所属機関: 1大分医科大学生化学教室
ページ範囲:P.1345 - P.1345
文献購入ページに移動 遺伝性メトヘモグロビン血症は乳児期から持続する全身性チアノーゼを主徴とするもので1),先天性心疾患とまちがえやすく,そのため運動や水泳を禁止されたり,就学延期や就職ができないなどの事態になることが多い.しかし,この疾患のチアノーゼはよく代償されており,健康人とまったく変わらない生活をしてもかまわない.またチアノーゼはビタミンCを服用することで,一時的にではあるが消失させうる.最近リボフラビンも有効なことが判明した.したがって,この疾患の場合,診断をつけることがたいせつとなる.
この疾患は常染色体劣性遺伝形式をとる.比較的まれな疾患であり,世界で250家系,わが国では約30家系・50例が報告されているにすぎない.
この疾患は常染色体劣性遺伝形式をとる.比較的まれな疾患であり,世界で250家系,わが国では約30家系・50例が報告されているにすぎない.
掲載誌情報