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今月の主題 血中薬物濃度測定法の進歩 技術解説
血中薬物濃度測定法のデザイン
著者: 野口英世1
所属機関: 1藤沢薬品工業株式会社開発研究所
ページ範囲:P.1494 - P.1499
文献購入ページに移動 血中薬物濃度測定の対象となる薬物は,有効血中濃度が明らかにされており,安全域が比較的狭く,その薬物動態が投薬の状況,患者の状況や病態などによって変動しやすいものに限られる.また,血中薬物濃度は臨床検査の対象となっている内因性物質のようにつねに定常状態にあるわけでなく,投与のたびに増減を繰り返しているので,投薬時間と採血時間が正確に把握されていなければならない.測定に用いる分析法は,併用薬による妨害を受けず,採血や血漿分離・保存に用いた容器類から妨害物質が混入しないことなどを確認し,血漿中での薬物の安定性と検体が搬入されるまでの状況についての把握が必要である.また,分析の精度,正確さや日間変動,担当者間差,機器間差などの精度管理を十分行い,正確な測定値を得る努力をしなければならない.
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